ベンチャー経理見聞録

目的は自身のアウトプットと、ベンチャー界隈に有能な経理人材を増やすこと!

仕切り直して再開

2年更新をとめていたけど再開。

主目的は、普段思ったことのアウトプット。

副目的は、ベンチャー経理やることの楽しさを伝えて参入者を増やすこと に設定しようかな。

2年前は、宇宙業界で働きたかったらしくなんかごちゃごちゃ書いている模様。今は、今の会社を健全に成長させることが目的で頑張っている。

 

コンテンツは、

①普段の業務での雑感(組織の特定は排除する方針)

②読書のアウトプット(当面は、経理と組織論・リーダーシップが多そう)

③他社のIR分析・市場分析(インターネット業界等を中心に)

会計人がエンジニアリングの技術獲得するまでの一部始終(0からだけどがんばる)

など。

②③④でブログのコンテンツ力を高めて、①で、安全地帯で指をくわえている大企業の経理や金融マンにぶっ刺しにいけるように頑張ろうw

受け身で立ち止まることがリスク。やったれやったれ

iLignos入手


当面放置している間もコンスタントにアクセスがあってびびる。
知人バレしてるのかな?

新しいサービスを眺めるのがマイブームなのだけど、この前届いたものをご紹介してみる。

端的に言うと、木でできた手帳です。
デザインも良く、ホンモノの木なので森の匂いがするのがgood
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思ったより地味だ。。使い続けてたら質感がいい感じになるかもね。

今気になっているのは以下かなぁ
かさばらないカードサイズのiPhoneライトニングケーブル。

海外のサイトだけどこっちにも魅力的なものが結構ありそうだぞ
アプリと連携する弁当箱、健康状態に応じたおすすめメニューをAIが通知してくれるらしい。

両方とも応募済み、楽しみだなぁ

2016で成し遂げたいこと50選<ブレスト編>(1月中に終わらせたい)

本当は年明けすぐに投稿する予定でしたがダメでした。2週間遅れの投稿。社会人になって自己研鑽が全くできてない状況に危機感を持っているため、具体的なアクションプランを作成してみることにします。まず今回はブレスト列挙編です。具体的な達成時期の予測、工数の予測、WBSへの落とし込みは1月中に実施できるようにします。

Myルールとして、この本を読む、この人と会うといったような比較的細分化されたアクションについても列挙可能のルールとします。何かを習慣づける、何かを努力する、のような曖昧なものではなく、成果をわかりやすいものに限定しますね(ただし習慣は、月次のものであればある程度把握できると思うので月次のものは含めます)。ちなみに列挙している本はほとんど積み読なので追加費用は少ないはず。積み読はスケジューリングしないと、一生積みつづけるような気がしています

★情報系スキルの向上⇨これ以外にもいくらでも欲しい!が、ことしはこれだけは全うする。
  1. 応用情報技術者試験合格(基本情報も含む)
  2. ドットインストールのVBA関連講義を再受講する
  3. 「仕事ではじめるプログラミング 研修前の基礎の基礎」を読む
  4. エクセルのオリジナルマクロを3つ作成し、監査実務で何かしら用いる
  5. 「108の事例で学ぶ CAAT基礎講座」を読み、監査実務で何かしら用いる
  6. 「デジタル訴訟の最先端から学ぶコンピュータ・フォレンジック完全辞典」を読む
  7. 「情報セキュリティ教本 組織の情報セキュリティ対策実践の手引き」を読む
  8. ProgateのHTML,CSS講義を受講する
  9. 「これだけはおさえたい 文系プログラマーの数学知識 基礎の基礎」を読む   ※未購入
  10. 「The New Digital Age: Reshaping the Future of People, Nations and Business」を読む

会社法を中心に法規をマスターすること
  1. 監査役監査の基本がわかる本」を読む
  2. 「会社役員の法的責任とコーポレート・ガバナンス」を読む
  3. 「日本型コーポレートガバナンスー従業員主権企業の論理と改革」を読む
  4. コーポレートガバナンス・コードの実践」を読む   ※未購入
  5. 東証とマザーズの上場規定(+上場廃止規定)を理解する
  6. 「未完の憲法」を読む
  7. 「スタートライン民法総論」を読む
  8. 民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる」を読む

★もちろん会計監査についても
  1. 「詳細 組織再編会計Q&A」を読む
  2. 「図解 貿易実務ハンドブック ベーシック版」を読む(受験するとは言っていない)
  3. 「起業のエクイティ・ファイナンス」を読む
  4. 「解任」を読む
  5. 「事例でみる企業不正の理論と対応」を読む
  6. 「会計不正ー企業の「常識」監査人の「論理」」を読む
  7. 「医薬品業界 次の成長戦略・15のキーワード」を読む
  8. 「高田直芳の実践会計講座 戦略ファイナンス」を読む

★宇宙についてもっと詳しくなる
  1. 「これが物理学だ!マサチューセッツ工科大学「感動」講義」を読む
  2. 「宇宙開発がまるごとわかる本」を読む
  3. イーロン・マスク 未来を創る男」を読む
  4. 宇宙エレベーターの本;実現したら未来はこうなる」を読む
  5. 「宇宙ビジネスのための宇宙法入門」を読む
  6. 「図解入門よくわかる物理数学の基本と仕組み」を読む
  7. 「もういちど読む数研の高校地学」を読む
  8. 「もういちど読む数研の高校物理」を読む

★経済知識(ベンチャー界隈中心)のアップデート
  1. 「MAKERSー21世紀の産業革命が始まる」を読む
  2. 「最強の起業戦略 スタートアップで知っておくべき20の原則」を読む
  3. クラウドワーキングで稼ぐ!ー時間と場所にとらわれない新しい働き方」を読む   ※未購入
  4. マクロ経済学」を再読する


財テクの実践および基礎知識の補強、アップデート
  1. 「決済から金融を考える」を読む
  2. 「2020年金融サービスーITと融合するリテール金融の未来」を読む   ※未購入
  3. 「仮想通貨革命ービットコインは始まりにすぎない」を読む   ※未購入
  4. 関心のある業界を3つ選んで、上場企業の有報の読み込みをする

★その他趣味
  1. 万年筆デビュー(1万円以上の本格的なやつ)
  2. Monblancのボールペンを買う
  3. 月1で革製品のメンテナンス実施
  4. 引っ越す(高円寺もいいけどね。。。)
  5. 月1kgペースで減量(74kgからスタート)
  6. moneyforwardで家計簿をつける。月次決算。
  7. 確定申告をする(実質は17年2月頃になる)
  8. Pocket/Evernoteに保存したあとで読む集の棚卸(〜2015年までのもの年次、および月次)
  9. ベンチャーで働く監査法人出身の会計士に5人会う

全51項目。引越しはカウントしていないが、金銭的・時間的負担が大きいのでリストに入れている。

(確か40分くらいかかった気がする)

2015年で良かったサービス「マネーフォワード」について書いてみる。

僕にとっての2015年は、その前の2年間と同じ、あるいはそれよりひどいものだった。1−6月は繁忙期で仕事以外なにも手がつかず、残りの6ヶ月についても特筆すべき変化なし。繁忙期を仕事以外でどのように充実させるかについはずっと継続課題であるものの一向に糸口が見えず、諦め気味。一方比較的余裕のある残り6ヶ月についても、今年は迫り来る修了考査が心理的足枷になり、長期的に趣味を始める/別ジャンルの勉強をする/読書する、といったアクションを起こせなかった。実質的に勉強をスタートしたのは12月からだというのに、だ。

24時間ジムと契約しているが、9月以降怠けてしまって月2回くらいしか行かなくなった結果、前年同期比5kg増だ。自分の意志の弱さに本当に笑えてくる。来年は、来年こそは年度目標の計画立案と定期的なモニタリングを実施するようにしよう、じゃないと自分が憧れる人物像からもっと乖離しメンタルがダメになってしまいそうだ。

 

そんな中でも今年僕の生活に変化を与えたサービスを一つ紹介しておこうと思う。社会人3年目、自分の所得の水準に比して資産がまったく増えていかない、という問題意識のもと、今年は色々生活サービスの見直しを行ったのだけれども、iPhoneアプリの「マネーフォワード」が非常に役に立った。主な自身の変化とマネーフォワードの有用性について箇条書きにした。

  1. 銀行口座をすべてネット取引可能なものとした→一時期は4行の銀行アプリ(しかも多くが、残高紹介アプリと取引アプリの2種類)がiPhoneに入っており、残高確認だけでも面倒だったが、マネーフォワードなら預金引き出し/自動振替/口座間振替等もタイムリーに反映し、総資産の把握が容易になった。
  2. 細々と株式投資を始めた→口座を複数持っているのだけど、証券口座の入金額って忘れがちになる(自分は短期売買は今の所していないので、滅多に残高画面を見ない)。これも残高表示が一元化されるので非常に有用だった。
  3. クレジットカードを多数持つようになった→とあるブログの影響で一時期、陸マイラーを目指そうと思い、ポイントサイトへ登録し、大量にクレジットカードを新規契約した(10月以降だけで5枚。ポイントサイトを経由してカードを申し込めば、1枚5,000~10,000円相当のポイントが貰える)。契約したカードを眠らせておくわけには行かずクレジットヒストリーを残しておきたい、かつ口座残高不足でブラックリスト入りになるのを避けたい、の2つを叶えてくれた。(今の所、各カードがどの口座から引き落とされるかの表示はないが、引き落とし日が明示されるので口座間振替のタイミングが非常に把握しやすくなった。)
  4. 去年くらいから財布を持たなくなった、小銭入れを携帯し、札はマネークリップではさんで鞄につっこんでいる。支払いもクレジットカード+電子マネーiPhoneケースに入れているだけ→クレジットカード支払いに集約した結果、摘要からその内容(食費/光熱費等)を自動で検知してくれるため、家計簿アプリ(今までは「支出管理」を使ったり使わなかったり)に細々な入力不要となり、続けられるものになった。外食等、現金払いは手入力する必要があるけど。

 

とにかく、オンライン口座を複数持っている人にとっては試してみる価値のあるサービスであるはずだ。10口座以上の連携は月額の有料サービスに加入しなければならないけど、僕はためらうことなく申し込んでしまったが良かったと思っているよ。

有料会員になれば資産だけではなく負債残高(クレジット残高)も把握できるようになるため、簡易BSがリアルタイムに最新の状態で入手できるようになるのも素晴らしい。もちろんグラフ化も可能。

不便なことが2つある。1つは、将来の支払義務が負債計上できないこと(これはオペレーティングリースに似ている)。具体的には在学中に借りていた奨学金だ。1ヶ月に12,750円の支出があるが、負債総額には表示されず教育費としてしか表示できなさそうだ。もう一つは、口座への入金を費用と相殺させることができなさそうなこと。簿記で言えば、入金はすべて自動的に売上計上されてしまい、立替交通費について会社からの振込があっても、純額表示されない。だから、この前九州出張で数万円建て替えたのだが、費用計上されている。来月実費が振り込まれるが、双方の影響を除去することが若干面倒だ。

来年は自分の収支を複式簿記にしようと思っているし、公正価値会計と税務会計の2種類でBSPLを作成しようと思っている。確定申告も来年からする必要が出てくるかもしれない。その下準備としては最良のツールを発見できた。

 

話題が逸れたけど、来年は変化のある楽しい年になれば良いです。

 

(半分まで書いた後消えてしまったためムシャクシャして一気に書いた。25分。)

公認会計士修了考査の受験の感想

掲題、昨日今日と受験してきたので、記憶が新鮮なうちに記しておきます。

 

さて、公認会計士という資格を取得するにあたり合格が必要な試験は3つあります。

まず、短答式試験。会計・法規4科目についてマークシート方式で7割とれば合格な感じの試験です。年に2回受験可能で、受験資格なしです。

次に、論文式試験。短答式合格者が受験可能で、上記科目+税務+選択科目について記述式で解答する試験です。偏差値52以上が合格の目安です。年1回8月に開催。

最後に、今回僕が受けてきた修了考査が待ち構えます。論文式に合格すれば、ある程度の社会的信用も得ることができ、監査法人をはじめ多くの企業の経理・財務部門やコンサルで活躍することになると同時に、会計士の教育研修機関、通称"補習所"に通う義務も課されます。

そこで、各企業での実務経験2年間、かつ補習所にて3年間の講義受講・必要単位の修得を果たしてやっと、修了考査の受験資格が得られます。これに合格すれば、一般庶民から公認会計士へとクラスチェンジするわけですね。難易度は人生で受けてきた試験の中で一番難しいものと思いますが、合格率は70%の「通すための試験」になっています。

 

僕は監査法人に勤めているので、配慮していただき3週間の休みがとれました。また、税務以外の試験範囲の多くが日常の仕事の延長上にあるものなので、比較的苦労はしなかった部類だと思います。

 

以下、科目ごとに振り返ってみます。

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Team HAKUTOに出資した

Team HAKUTOは、Googleが開催しているLunar XPRIZEという懸賞に日本から唯一応募している民間団体で、一番最初に月面に無人探索機を打ち上げ、映像を撮影した民間企業に対して賞金を与えるというチャレンジに挑んでいるチームです。

株式会社ispaceという企業を中心に組成されています。
一般人である我々も出資(1万円のクルー、千円のサポーター)という形で応援することができます。クルー・サポーター向けのイベントも定期的に開催されているようで、プロジェクトになんかの形で関与することが可能です

僕はクルーに申し込んだところ、先日クルー向けのHAKUTOシャツが届きました!
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うーむ、結構いいっすね

自宅では着なさそうですが、イベントが開かれたらこれ着て参加してみたいですね

(10分。LogicooliPad用キーボードの接続が非常に悪く、想定の倍時間がかかった。)

見積もりの難しさ

12月7日、東芝の一連の騒動に対する制裁が証券取引等監視委員会から下りました。前々からちらほら報道はありましたが、7,373百万円とのこと。


東芝の利益水増しの件については詳細明るくないので控えさせていただき、課徴金の引当金について思う事を書いていきたいと思います。

平成27年3月期の有価証券報告書(これ、IFRSなのね。。)の注記15には、「この過年度の不適切な会計処理の訂正に伴う課徴金の見積額として8,427百万円が計上されております」と記載されています。見積もり誤差11億円も出ちゃうのか。。益方向とはいえ、もうちょっと精度上げられなかったのか。。と考えてしまいます。
日本全国にとどまらず世界も注目してたニュースであったのに、どうしてそんなやすやすと誤差出しちゃうんですかねーと。当事者ではないので他人事のようですが。。。

会計上の見積は、必ずしも事実基づかずに暫定的な会計処理を行うものなので、会計上も監査上もトピックになり得ます。とくに今回のようにPLヒットしてしまうと、株価に響いてくるので、監査法人側も慎重になるはずです。11億の見積差異がどうして発生してしまったのか、会社側と監査側から考えてみたいと思います。

証券取引等監視委員会のページに載っている課徴金の計算方法を要約すると、以下の通り。

(1)金商法172条の4「継続開示書類の虚偽記載等」に則り、平成24年3月期、平成25年3月期の課徴金は時価総額の0.006%(92百万円および81百万円)
(2)金商法172条の2「発行開示書類の虚偽記載等」に則り、平成22年12月から平成25年12月までの発行登録追補書類に基づく募集では、有価証券の発行価額の総額の2.25%が課徴金の額となる。対象の募集は5つあり、それぞれ2,700百万円、675百万円、2,025百万円、675百万円、1,125百万円。

「継続開示」とは、すでに証券市場に流通している有価証券の(潜在的)保有者に対してオープンにされるもので、いわゆる有価証券報告書です。潜在的保有者も含まれるので、私でも子供でも誰でも見ることができます。
「発行開示」とは、有価証券を新規に発行し、お金の提供者を新しく募ろうとするときに提出する有価証券届出書(等)で、確か投資を申し込んだ人が証券会社のホームぺージ等で見れるものだと記憶しています。

会社は11億引当金を過大計上していますが、おそらく課徴金対象となった発行開示の対象が不明瞭なところがあって、保守的に1つ多めに含めたのではないか、と推察します。対象の5つの前後に50億くらいの募集があれば、50億×2.25%=11億ですので、いい感じにおさまる。事実かどうかはわかりかねます。免責事項!!!

しかし保守的だから許されるわけでは当然ないのです。会社はしっかり規制当局と連携しあい、どこまでが課徴金対象なのかしっかり握っておくべきだったし、監査法人側も発行開示書類の監査やコンフォートをしているのだから、明確に指摘するべきだったのでは。。

〜ここまで勝手な妄想です〜
部外者の立場ですが適当に言及してみました。

今度監査法人側の立場からも少し考えてみたいと思います。

(この記事は貴重な修了試験の勉強時間を55分割いて書かれました。修了試験まであと11日!!!)